飲酒運転の根絶を/宮古地区
夏の交通安全運動出発式
2017年夏の交通安全県民運動(7月11~20日)に合わせ、宮古地区出発式(主催・県宮古事務所、市、宮古島署、宮古地区交通安全協会)が10日、県宮古合同庁舎で開かれた。27の推進機関・団体から約150人が参加し、飲酒運転の根絶や交通事故防止を確認した。平良の目抜き通りでは、パトカーを先頭に車両パレードを実施し、交通事故のない安全・安心の地域づくりを訴えた。
同運動は、交通事故思想の普及・浸透を図り、交通ルールの順守、正しい交通マナーの実践を習慣づけて交通事故防止の徹底を図るのが目的。
スローガンは「その一杯は ザンゲの道へ 続いている」。同署では、飲酒運転の根絶や二輪車の交通事故防止(マナーアップの推進)▽子どもと高齢者の交通事故防止(特に、歩行者事故の防止)を重点に掲げ、街頭活動や取り締まりを強化する。
出発式には宮古高校、宮古工業高校、宮古総合実業高校、伊良部高校の代表生徒らが参加。全参加者で、交通事故犠牲者に対し1分間の黙とうをささげた。
同所の稲福具実所長は「宮古管内の飲酒運転検挙数は増加しており、二日酔い運転で早朝の出勤時間帯に検挙されるケースが多い。残念ながら美ぎ酒飲み運動の効果が現れているとは言い難い状況にある」と憂慮した。
その上で「飲酒運転をしないという強靱な意志を持つことが肝要である」とあいさつした。
下地敏彦市長(代読)は「7月22、23日の宮古島夏まつりをはじめとして、さまざまなイベントが市内各地で開催が予定されている。それに伴い飲酒の機会の増加が懸念されるが、『飲酒運転を しない、させない 許さない』を周知・徹底させ、飲酒の際にはハンドルキーパーの確保や、運転代行の利用を推進していただきたい」と述べた。
同署の大城辰男署長「宮古島署管内のことし上半期(1~7月)の飲酒運転検挙数は50件で、前年同期と比べて17件増えている」と指摘し、今後の取り締まり強化に向け、強い決意を示した。
同協会の新里孝行会長が「酒を飲んだら、運転しない」「二日酔いになるまで、深酒しない」「酔いつぶれて、路上寝をしない」などと決意表明を述べた。
同事務所1階ホールでは、夏の交通安全パネル展が14日までの日程で始まった。