知識高め未来切り開け/北中でキャリア教育講演
北中学校(宮国敏弘校長)で11日、キャリア教育講演会が開かれた。デンソー工業学園室長の杉浦洋紀さんが「企業が求める人材像について」と題し講話。働くことの意義や理由を挙げて「20年後、30年後の日本を支えるのは皆さんだ。知識を高め、いろいろなことに挑戦して自分の未来を切り開いてほしい」と述べ、将来に備えた学校生活を呼び掛けた。
杉浦さんは、社会人は通勤なども含めて1日の半分近くの時間を仕事に費やしていることや、60歳定年後も勤続可能といわれる現代社会を紹介した上で「やりがいのある仕事を見つけることが大切。自分のなりたい職業を今のうちに見つけてほしい」と語った。
働くことの意義を「社会へ貢献すること」と述べ、第1次産業に従事する人は「おいしい米や野菜、肉、魚の提供」、第2次産業では「安くて便利な商品の開発」、第3次産業では「最高のもてなし」などと定義。「夢を懸けることや客の笑顔や満足、感謝はやりがいにつながる」と話した。
企業は、決められたことをきちんと守る人や、常に上を目指して努力する人材を求めていると指摘。そのためには「学校生活の中で、一生懸命やることを習慣化すれば良い」とアドバイスした。
講演会は、進路や職業選択の幅を広げることなどを目的に開催。2、3年生214人が耳を傾けた。