レンタカー事故178件/宮古島署上半期
前年同期比30%増/夏場に急増、注意促す
今年上半期(1~6月)の宮古島署管内のレンタカーによる交通事故件数は178件となり、前年同期に比べ54件(30・3%)増えていることが13日、同署のまとめで分かった。特に6月は前月に比べて倍増。今後、夏の観光シーズンに伴い、観光客もさらに増えることから同署が注意を呼び掛けている。
事故は、被害者や当事者にけがなどはなく、車両などに損壊が出る「物損事故」がほとんどだが、同署では「一歩間違えると大きな事故につながってしまう可能性もある」と指摘し、交通ルールの順守を訴えている。
事故件数を月別で見ると▽1月23件▽2月18件▽3月22件▽4月29件▽5月30件▽6月56件-。
同署では観光客の増加や、個人旅行化を背景にしたレンタカー利用の増に伴うものだと説明。特に6月~9月の夏場は増える傾向にあるとしている。
事故は、駐車場での接触事故や、車道と歩道の境界線に乗り上げるなど、安全不確認や地理不案内とみられる単独事故がほとんどだ。
同署は、レンタカーを利用した事故が相次いでいることから、事故発生の経緯を詳しく調べるとともに、レンタカー会社に注意を呼び掛けるチラシを配布。宮古空港ロビーに立つ「宮古島まもる君」も、観光客の注意を引くため一役買っている。
同署交通課では「交通事故を起こすと、せっかくの貴重な旅行の時間が台無しになる」と訴え。「車間距離や速度などの交通法規を順守した運転を心掛けてほしい」と話している。
また、レンタカーによる事故件数のうち、12件は外国人ドライバーで、同署では大型クルーズ船の乗客とみている。日本の交通ルールに不慣れなことから、地元ドライバーにも配慮を呼び掛けている。