宮工生徒6人が合格/工事担任者、危険物取扱者
川田君はW合格の快挙
宮古工業高校電気情報科の2年の川田琉太君(16)がこのほど、国家試験の「工事担任者」DD第3種・AI第3種にダブル合格した。同校では、初めてのダブル合格。難関で、全国合格者のうち高校生の合格率は30%程度とされる。同校で21日、報告会があり、川田君ら6人がそれぞれ工事担任者や危険物取扱者の合格で喜びを語った。
「工事担任者」資格は、電気通信回線と端末設備などを接続するために必要な国家資格。
資格種別では、DD第3種がブロードバンド、インターネットなどデジタル伝送サービスに関わる端末設備などの接続を工事の範囲とする。一方、AI第3種がアナログ電話、総合デジタル通信サービスに関わる端末設備などの接続を工事の範囲としている。
川田君は「DD第3種の試験に向けては学校で懸命に勉強したが、AI第3種は自宅で独学した。次はレベルの高い工事担任者総合種に挑戦したい」と意欲を見せる。
危険物取扱者乙4類に合格した赤嶺南緒さん(3年)、狩俣翼君(同)、砂川侑也君(2年)は、卒業後の電気会社への就職、難しい国家資格の取得などに向け、向学心を燃やしていた。
下里真愛稀君(3年)と山原作哉君(2年)は「工事担任者」DD第3種に合格した。
伊志嶺秀行校長は「たゆまぬ努力の結果、6人が合格した。バックアップした先生たちに感謝し、自分をほめてください。本校は資格取得を奨励しており、資格は進路選択に役立つ。資格を取得すると、人生が有為になり、自己肯定感になる」と激励した。
合格した生徒たちを指導する棚原亮教諭は終始喜びの表情をにじませていた。