レーダーの健康影響に懸念/伊波氏
空自分屯基地を視察
参議院議員の伊波洋一氏が24日、航空自衛隊宮古島分屯基地(堀豊司令)を訪れ施設を視察したほか、基地の概要や新たに設置が進められている二つのレーダーなどについて説明を聞いた。伊波氏は新レーダーについて、近隣住民の健康への影響に懸念を示した。
視察は説明が始まる前の写真撮影のみが許可された実質、非公開で行われた。伊波氏のほか市議会議員の石嶺香織氏と市民数人も参加。最初に堀司令から同基地の歴史や施設概要などについて説明を聞いた後、基地内を視察したという。
現在、新しいタイプの装備に更新中の二つのレーダーのうち、一方は遠距離の弾道ミサイルなどに対処できる機能を付加させることができ、もう一方は近空の航空機などの状況を把握するものとの説明があったという。
視察終了後、マスコミの取材に応じた伊波氏は新しいレーダーについて、稼働するのは今年の末ごろを見込んでいて、宮古島への陸上自衛隊配備計画との関連はないとの説明を受けたという。基地の近くに民家があることからレーダー稼働に伴う地域住民の健康被害への懸念を示し「レーダーが住民へ健康被害を及ぼさないのか、そのことを証明する手立てを出すよう政府に求めていきたい」との考えを述べた。
伊波氏は同日、陸自配備が計画されている千代田カントリークラブや日本軍慰安婦の祈念碑なども視察した。