嘉数(平良中出身)ら甲子園で活躍誓う
興南野球部 宮古出身者4人
【那覇支社】第99回全国高校野球選手権沖縄大会で優勝し、2年ぶり11回目の夏の甲子園出場を決めた興南高校野球部。8月7日に開幕する全国大会に挑む部員130人の中に、4人の宮古出身の3年生がいる。このうち、チームの主力として活躍する嘉数尊選手(平良中出身)は決勝で3安打2打点の活躍を見せるなど、県大会優勝に貢献した。
嘉数は、経験のある父親の勧めで野球を始め、小・中学と野球部に所属した。プレーだけでなく、あいさつや声出しなど野球に取り組む姿勢も学び、憧れの甲子園を目指して練習に励んだ。
興南への進学は、我喜屋優監督の下で野球がしたいと思ったのがきっかけ。親元を離れ、寮生活を始めることになる。最初は寂しさや戸惑いもあったが、野球に集中することで気持ちを切り替えて克服した。
強みは、長身と手足の長さを生かしたバッティング。守備では、チームでもトップクラスの遠投108㍍を誇る強肩が武器で、投打のバランスが取れた選手として監督からの信頼も厚い。
甲子園出場について「実現できたのは、周りの支えがあったおかげ。期待に応えられる結果を出して恩返ししたい」と語り、「宮古代表としての自覚を持って一戦一戦全力で戦いたい」と活躍を誓った。取材の最後には「楽しんでプレーする姿を見てもらえれば」と笑顔で話した。
▽嘉数尊1999年11月16日生まれ。平良西里出身。西城小、平良中卒。身長183㌢、体重67㌔。右投げ右打ち。外野手。
興南高校野球部に所属する宮古出身3年生は、嘉数と花城南斗、根間優弥、砂川亮の4人。
▽花城南斗1999年12月22日生まれ。平良西里出身。東小、北中卒。身長178㌢、体重78㌔。甲子園ではバッティング投手を担当。
「相手投手を想定した投球をして、試合での活躍につなげたい。嘉数には宮古出身者の代表として甲子園で存分に活躍してもらいたい」
▽根間優弥1999年7月5日生まれ。平良下里出身。平一小、平良中卒。身長174㌢、体重71㌔。甲子園では守備の補助役を担当。
「練習時から実践を意識したプレーで選手たちを支え、声を出して盛り上げたい。県代表として選手たちにはグラウンドで輝いてほしい」
▽砂川亮1999年12月11日生まれ。城辺砂川出身。砂川小、平良中卒。身長166㌢、体重65㌔。甲子園では応援を担当。
「自分たちの声援で雰囲気を盛り上げ、選手たちの力を引き出せるよう全力で応援したい。県代表として皆さんの期待に応えたい」