砂川さんを県知事表彰/トラクター操縦技術で評価
農業機械士協議会30周年式典
【那覇支社】県農業機械士協議会(大城毅会長)の設立30周年記念式典が28日、那覇市のサザンプラザ海邦で行われ、同協議会宮古支部代表の砂川友作さん(40)=城辺比嘉=に県知事賞が贈られた。
同協議会では同日午前、設立30周年を記念したトラクタ耕競技大会を八重瀬町慶座地区のほ場で開催。県内5支部の代表5人がトラクターや畑を耕すロータリーの扱い方などを競い、砂川さんが最優秀賞を獲得していた。
競技では、定められたスペースの畑を制限時間内に耕し、耕した土の深さや操作技術、安全な手順で作業しているかなどを、県や県立農業大学校、JAなどの関係者が審査した。
表彰を受け、砂川さんは「まさか優勝できるとは思わなかったので、うれしいの一言。応援してくれた会員の仲間に感謝したい。特に緊張することもなく普段通りにできた。この賞を励みに、地域の模範となるようなオペレーターになりたい」と喜びを語った。
農業機械士とは、県立農業大学校の研修で農業機械の正しい扱い方や修理方法を学び、実技と筆記試験の結果から県知事が認定する資格。
同協議会は農業機械士の知識・技術の向上を図り、その技能を地域農業の振興に積極的に活用することを目的に、1987年に設立された。2016年度末現在の会員数は279人で、うち宮古支部(川満敏支部長)の会員は68人。
宮古支部は、2005年に北海道で開催された全国大会に会員2人が県代表として出場し、プラウ耕部門で準優勝、ロータリ耕部門で奨励賞をそれぞれ獲得している。
記念式典で、大城会長は「地域の実情を踏まえ、その与えられた役割を果たすことにより地域農業の活性化につなげ、機械化農業の先駆者として率先して努力したい」とあいさつした。