優秀賞に宮古から3人/中学生水の作文コン
下地さんらを県知事表彰
【那覇支社】第39回「全日本中学生水の作文コンクール」(主催・県、国土交通省)地方審査の表彰式が1日、県庁で行われた。宮古地区からは、優秀賞に佐和田愛羽さん(多良間中3年)、宮川天さん(北中1年)、下地咲玖良さん(北中3年)の3人が、入選には佐久田澪さん(北中3年)が選ばれ、それぞれ県知事表彰された。
表彰式に出席した下地さんは、「作文を通して水について去年より深く考えることができた。昔の人の水への苦労があったから、今の豊かな生活があることや、水の大切さを訴えたかった」と述べた。佐久田さんは「すごくうれしい。一人一人が水に感謝し、断水などが起きないよう水を大切にしてほしい」と、喜びを語った。
審査講評では、与勝中学校の池原健教頭が佐和田さんの受賞作「水を守り、伝える」について、「世界の国々によって異なる水事情に関心を広げ、水を大切にする先人の思いにも近づいている」、宮川さんの「大切な水」は「宮古島の先人たちの干ばつへの恐れに思いを寄せ、水が限りある資源との認識を深めている」と、それぞれ評価した。
また、下地さんの「水の恵みに感謝して」については、「不衛生な水で命の危機にさらされている国がある現実を踏まえ、水に感謝して守っていく意識を高めている」、佐久田さんの「水を守り命を守る」は、「宮古島の地下水や湧き水、井戸について調べ、自分の名前の意味からも水との関わりを見出している」と、それぞれ評した。
毎年8月1日「水の日」・「水の週間」(8月1~7日)には、水の貴重さや水資源開発の重要性について理解を深めてもらうため、国交省と各県が中学生を対象に同コンクールを実施している。
今回は県内中学24校から78点の応募作品があり、優秀賞5点と入選5点を選定した。入賞作品は7日まで、県庁1階ロビーで展示される。
県企画部の儀間秀樹企画調整統括監は、「今回の受賞は、日頃から水に関心を持ち大切にしてきたことが実を結んだ。さらに水への関心を深めて貴重な水資源の保全に貢献してほしい」と激励した。