熱中症患者が急増/宮古島市内
気象台「長期間高温」発表/健康管理に注意呼び掛け
宮古島市内で熱中症の患者が急増している。宮古保健所によると、7月30日~8月5日(第10週)の1週間で、4人が医療機関で熱中症と診断された。宮古島地方気象台は10日、「長期間の高温と少雨に関する情報」を発表。熱中症の危険が高まることから、健康管理に十分注意するよう呼び掛けている。
熱中症患者は、第7週(7月9~15日)、第8週(7月16~22日)、第9週(7月23~29日)ともに1人だったが、第10週で4人となった。
6月1日~8月5日までで計16人が熱中症と診断されている。
年齢別では70代以上が5人と最も多く、次いで30代4人、40代3人、50代2人などとなっている。
発生場所は、建設工事現場や農地が14件で、自宅などの屋内でも2件あった。
宮古島地方では7月から8月に掛けて、気温が30度以上の真夏日が続いている。
今月7日には、市内の中学校で部活のランニング中に男女2人の生徒が熱中症の症状で病院に緊急搬送されている。
また、8月に入ってから県内の40代男性が熱中症で死亡している。
保健所などでは、建設・工事現場で作業する場合は、水分及び塩分の補給を定期的に行い、休憩時間をこまめに設けたり、作業者どうしで声を掛け合うなどの対策を訴え。
高齢者が身近にいる家庭では、暑さを我慢せず、エアコンや扇風機、すだれなどを活用し、上手に暑さを避けるよう促している。
宮古島地方気象台は10日午後3時、「長期間の高温と少雨に関する気象情報第2号」を発表。気温の高い状態は、今後1カ月程度は続く見込みで、同気象台では熱中症の危険が高まることから健康管理に十分注意するよう呼び掛けている。
また、降水量の少ない状態は、今後2週間程度は続く見込みで、農作物や水の管理にも十分な注意を促している。