上原(宮高3年)、仲宗根さん(上野中3年)ら表彰/県平和祈念資料館
第27回平和メッセージ展で
【那覇支社】第27回児童・生徒の平和メッセージ展(主催・県、主管・県平和祈念資料館)の表彰式が14日、県庁で行われた。宮古島市からは、「詩部門・高等学校の部」最優秀賞の上原愛音さん(宮高3年)と優秀賞の高吉亜季さん(同)、「図画部門・中学校の部」で最優秀賞の仲宗根莉愛さん(上野中3年)、「図画部門・小学校高学年の部」で優秀賞の友利綺良さん(鏡原小6年)に浦崎唯昭副知事から賞状が贈られた。
上原さんは、6月23日の沖縄全戦没者追悼式で受賞作品「誓い~私達のおばあに寄せて」を「平和の詩」として朗読している。
浦崎副知事はあいさつで「どの作品からも平和の実現に何が必要か、自分に何ができるのか、真摯に向き合った思いが伝わってくる。今後も皆さんが平和の担い手として、世界中に発信してくれることを期待したい」と述べた。
表彰を受け、上原さんは「受賞が発表されて先日の式典で朗読した時から、感無量で光栄に思っている。この詩を通して私と一緒に平和を誓う人が増えていけばと願う。詩の創作で人間的にも強くなったので、進路活動も頑張りたい」と喜びを語った。仲宗根さんも「素晴らしい賞がもらえて、とてもうれしい。私の絵を見た人が平和について少しでも考えてくれたら良いと思う」と述べた。
審査講評で詩部門の審査委員長を務めた首里中学校の仲原英孝教諭は、上原さんの作品について「平和の尊さを強く感じることのできる作品。『誓おう』という言葉の繰り返しが読者に訴え掛け、共に声に出して平和を誓いたくなる詩」と高く評価した。
同展は、児童・生徒が創作活動を通して戦争と平和について考え、平和を尊ぶ心を育てるため毎年開催される。詩・作文・図画の3部門に分かれており、今年は県内の小・中・高校、特別支援学校の127校から計3067点の応募があった。うち、入選したのは230人だった。
優秀作品などは、県庁の県民ホールで18日まで展示される。宮古島市役所1階ロビーでも、9月12日~22日(土・日除く)に紹介される予定。
宮古関係で、このほかの入選者は次の通り。
【図画部門】▽小学校高学年の部・優良賞=水田勝久(池間小6年)、狩俣宏箕(鏡原小5年)▽小学校高学年の部・佳作=奥平類(池間小6年)▽中学校の部・佳作=池間薫(城辺中3年)
【詩部門】▽小学校低学年の部・佳作=照喜納駿介(久松小2年)▽高校の部・優良賞=松川まりや(宮高3年)、友利桃子(同)▽高校の部・佳作=上地百華(宮高3年)、親泊尚哉(同)