宮古空港 搭乗待合室拡張へ/19年度供用開始
観光客増加に対応/搭乗橋も3基取り換え
宮古空港ターミナル(下地義治社長)は、近年急激に増加している観光客に対応するため、搭乗待合室の拡張を計画している。年内には基本設計を終え、来年初旬に実施設計を行い2018年度中に工事を着工し、19年度の供用開始を目指している。また、搭乗待合室から直接乗客を機内に誘導するボーディング・ブリッジ(可動式搭乗通路・搭乗橋)も現在設置されている3基すべて取り替えて新しくする。
同社によると、16年度の乗降客数は155万9652人で、対前年比21万9004人増(16%)となり3年連続で過去最高を更新している。
現在の宮古空港は、観光客が大幅に増加していることもあり、本土直行便が増えているほか、運航機材も大型化し、混雑する時間帯になると搭乗待合室は座席が足りない状況となっている。
こうした状況を踏まえて今年6月には、有料待合室を搭乗待合室スペースに統合する拡張工事を行い、座席数が従来の276席から410席に増加させたが、それでもピーク時は座席が足りない状況で利用者の不便を解消するためにも拡張は必要となっている。
一方、ボーディング・ブリッジは、来年から取り換えをスタートし、2020年まで3基すべてを新しくする。
現在のボーディング・ブリッジは、現在のターミナルが供用開始となった1997年に設置されたもので老朽化も進んでいるほか、機材の大型化にも対応する必要があるとしている。
取り換えについては、すでに同社の事業計画に盛り込まれており、1基が約8300万円で3基で約2億5000万円程度の費用を見込んでいる。
同社よると、今後の利用者数も右肩上がりで推移し、今後は180万人程度を見込んでいる。
現在の施設は、100万人を想定して建設されていることから、急激に増加する利用者数に対応した整備が急務となっている。