モズク、天候に恵まれ豊作/宮古島漁協847㌧
不作だった前年比で633㌧増
【那覇支社】県内17漁協などで構成する「県もずく養殖業振興協議会」(上原亀一会長)は17日、2017年度定期総会を那覇市の県水産会館で開催した。今年のモズク生産量も発表され、宮古地区のモズク生産量は宮古島漁協が昨年比633㌧増の847㌧(本モズク685㌧・糸モズク162㌧)、池間漁協は同30㌧増の30㌧(本モズクのみ)だった。天候不良だった昨年と異なり今年は好天に恵まれ、宮古島漁協で豊作となった。
宮古島漁協での本モズクの生産量は、2012~15年にかけて概ね540㌧~670㌧で推移してきた。しかし、昨年は日照不足の影響などで同漁協の本モズク生産量は62㌧と、例年の約10分の1まで減少していた。今年は、通常を上回る生産量まで回復した。
県全体のモズク生産量も好調で、今年は昨年比約3000㌧増の1万8072㌧(本モズク1万7392㌧・糸モズク680㌧)となった。同協議会の16年産モズクの売上高は、約21億3200万円だった。
総会に参加した宮古島漁協の渡真利一夫組合長は「安定供給に向け、天候の影響を受けにくい株の育成や宮古の環境に適した株の培養方法などを県と協力して確立させたい」と語った。
上原会長は、「生産者や漁協関係者の努力により、昨年を上回る実績で今期を終えることができた。引き続き、品質の良いモズクの提供ができるようお願いしたい」とあいさつした。
来年の生産量は、宮古島漁協では836㌧(本モズク658㌧・糸モズク178㌧)に目標を設定した。県全体では、2万1000㌧(本モズク2万㌧・糸モズク1000㌧)を目標にする。