力作950点ずらり/全宮古書道展が開幕
個性光る作品が観客魅了
第36回全宮古書道展(主催・書心会、宮古毎日新聞社)が19日、市中央公民館で開幕し、初日から多くの市民が訪れて展示された950作品を鑑賞しながら「書」の魅力を堪能した。会場には「かい書」や「行書」、「隷書」などの作品が展示され、上位入賞作品の前では、筆遣いや細かい技術に食い入るように見入る来場者の姿も見られた。書道展はきょう20日までで、会場では「墨の種類とその魅力」をテーマにしたワークショップも開催されている。
書道展は午前10時に開幕。会場の大ホールには児童・生徒の部(保育園~中学3年生)や高校・一般の部、特別支援の部、高齢者の部の入賞作品などがずらりと展示された。
大賞作品は、児童・生徒の部が北中3年の下地咲玖良さん、高校・一般の部が保育士の久貝美和さん(30)で、2人の作品は多くの注目を集めた。
今回展示されている作品は、917点の応募作品と招待作品が13点、交流作品と役員作品がそれぞれ10点で合計950作品。
このうち、特別賞受賞者は児童生徒の部が21人、特別支援の部が6人、高校・一般の部が16人、高齢者の部が2人となっている。
書道展開幕に当たり、書心会の古堅宗和会長は「昨年は記念展ということもあり、展示作品も多かったが今年も950点の力作が展示されている。会場では墨の魅力を紹介するワークショップもあるので、ぜひ会場に訪れて墨の世界に触れてほしい」と呼び掛けた。
最終日のきょう20日は午前10時から午後5時までで、表彰式は27日の午前時から平良港ターミナルビルで行われる。
同書道展は、心技の向上を図り、宮古地区における書道教育の振興発展に寄与することを目的に開催している。