子に決断する力を
PTA指導者研修会/喜屋武さんが講演
2017年度宮古島市PTA指導者研修会(主催・市教育委員会、共催・宮古地区PTA連合会)が19日、JTAドーム宮古島会議室で開かれた。グッジョブおきなわプロジェクトの喜屋武裕江代表が講師を務め、「10年後のため“今”できること」をテーマに子供に決断する力を付けさせる必要性などを訴えた。
喜屋武代表は大人になっても働かないニートが増えている現状を説明。ニートになる要因の一つとして、その人が子供のころに当たり前のことをできる力を身に付けてこなかったためとの考えを示す。「子供のころからその子にできる仕事をさせ、役割を持たせることが必要。それができていない」と語る。
子供が将来について自分で決めることで自信と責任を持たせること、自立させることが大切という喜屋武代表。「未来を創ることは今を決めるということ」との考えを示し、義務教育が終了する中学3年生までに自分で決断する力を付けさせてほしいと呼び掛けた。
夢、目標をかなえるためには、自分自身の成長、仲間を大切にする、ファン(応援団)を作ることが必要との持論を紹介。保護者、支援者として大切なこととしては①愛される力を付ける②考える機会、話し合う機会を作る③鏡になる-の3点を挙げた。「子供に夢や目標を持てというのなら、大人が夢や目標を持たなければいけない。大人が幸せのために頑張る背中を見せて、子供を導いてほしい」と呼び掛けた。
研修会にはPTA役員ら約50人が参加。喜屋武代表の話に聞き入っていた。