農業産出190億円祝う/関係者集い「感謝祭」
さらなる増産へ決意
宮古地区における2016年度農業産出額が過去最高の190億円を達成したことを祝う「みゃ~く農業感謝祭」(主催・宮古地区農業振興会、共催・宮古島市、JAおきなわ宮古地区本部)が20日、JTAドーム宮古島で開催された。約2700人(主催者発表)が訪れ、無料で振る舞われた飲食物を「食べて、飲んで」と大満足の表情を見せていた。舞台のイベントも満喫。参加者らは、農業の大切さを実感し、さらなる発展を願った。
主催者を代表して農業振興会長の下地敏彦市長があいさつ。農家の頑張りに敬意を表し、消費者に感謝した上で「これからの宮古島の振興発展に向け、さらなるブランド化の推進、6次産業化の推進、食の安全の取り組みをモットーに取り組んでいく」と決意を新たにした。
来賓で参加した衆院議員の西銘恒三郎経済産業副大臣は「宮古全体が沖縄の農業を引っ張っている。心から頼もしいと思う。農家の手取り額が増えるということは県民の所得向上になる」と高く評価し、将来に向け、宮古の農業の発展に期待を込めた。
次いで島尻勝弘県農林水産部長、金井健JA全中常務理事が祝辞を述べた。
余興の合間には砂川博紀JA沖縄中央会長が乾杯の音頭を取り、祭りムードを盛り上げた。
舞台では、琉球國祭り太鼓や宮古高校のブラスバンド、男塾武-Doo、友利獅子舞保存会などが出演し、祭りに花を添えた。
一方、会場の一角では、JAおきなわ宮古地区女性部や宮古島市農漁村生活研究会、みゃーくの味加工推進協議会などのメンバーらが愛情を込めた手作り料理を無料で提供した。特別の食コーナーでは、多彩な料理が充実し、一人一人が取り皿に取って味わっていた。
大抽選会では、宮古-那覇往復航空券が当たった人は喜びを爆発させた。手に持った航空券を高々と上げ、喜色満面で踊った。
参加した大窪愛実さん(久松小学校5年)は「おじぃとおばあがサトウキビを作っているので、農業は大事と思う。農業があるから、おいしい食事が食べられる」と感想を話した。