宮古選抜、凱旋パレード/離島甲子園
大会連覇の喜び共有/商店街、拍手と歓声に沸く
「おめでとう」-。第10回全国離島交流中学生野球大会(離島甲子園)で2連覇を飾った宮古選抜「宮古島アララガマボーイズ」が25日午後、市内の商店街で凱旋パレードを行い、多くの市民と大会連覇の喜びを共有した。キャプテンの佐和田滉(伊良部)君は「両親や地域の皆さんのおかげで優勝できた」と感謝した。
宮古選抜の13人は午後3時すぎの便で開催地の石垣島から帰島した。空港ロビーには後輩の野球部員や関係者多数が訪れ、大きな横幕を複数並べて待機。優勝旗やカップを持った選手が出てくると大きな歓声と拍手で快挙をたたえた。
選手を代表して佐和田君が「両親や地域のおかげで優勝できた。全国の離島の仲間との交流はとても良い経験になった」と話し、充実の大会を振り返った。
報告会を終えると西里通りに移動し、凱旋パレードを行った。連覇をアナウンスする先導車の後を2列で行進し、市民や観光客から大きな拍手を浴びた。
選手たちはそのまま市役所平良庁舎を訪問。長濱政治副市長や宮國博教育長に優勝報告を行った。
長濱副市長に優勝旗を手渡した佐和田君は「苦しい試合もあったが、自分たちらしい全員野球で優勝にたどり着けた。とても良い経験になった」と話し、支援してくれた市に感謝した。
砂辺正人監督は「決勝は地元石垣島選抜との対戦となり、完全アウェーという状況だったが、子どもたちはそんな逆境をはね返して優勝してみせた」と生徒の成長ぶりを強調。「子どもたちは本当に良い経験を積んだ。市のバックアップに感謝したい」と話した。
報告を受けた長濱副市長は「前回優勝チームということで完全マークされていたが、それをはねのけて優勝した。本当にすごい。これは技術だけではなしえないことで、強い精神力が求められる」とたたえた。その上で「この経験はこれからの野球人生の中で必ず生かされる」と生徒一人一人の成長を期待。併せて「皆さんは離島甲子園で優勝を決めた。次は本物の甲子園に行こう」と激励した。
宮國教育長は①優勝旗を持ち帰る②大会を通じて離島の仲間と交流する-という二つの目的を達成した生徒を高く評価し、「この大会での経験は5年後、10年後の成長の糧になる。本当におめでとう」と述べた。
最後に父母会を代表して花城琉伊君の父龍也さんがあいさつし、「皆さんは離島中学日本一になった。次は高校で甲子園を目指して頑張ろう」と励ました。
石垣島で開催された第10回離島甲子園には、全国の離島23市町村から選抜や単独校など過去最多の24チームがエントリーし、トーナメントで優勝を争った。前回覇者の宮古選抜は、決勝で石垣島選抜を1-0で下して2連覇を飾った。
優勝メンバーは次の通り。
監督=砂辺正人▽コーチ=垣花雄盛▽選手=花城琉伊(鏡原)、塩川大雅(同)、野原来輝(同)、島尻海渡(同)、狩俣勝王(北)、狩俣勇作(同)、佐和田滉(伊良部)=主将、佐久間大晟(同)、佐久間一晟(同)、川満俊宜(同)、垣花祐太朗(下地)、平良明瑠(同)、笠原秀太(上野)、砂川雅(同)、砂川理寿(平良)、伊波匠弥(同)、狩俣竜希(砂川)、新川壱彩(久松)