恵みの雨 平良で34㍉/宮古島地方
城辺はわずか1.5㍉
3日の宮古島地方は局地的にまとまった雨量を観測した。平良では34㍉の雨があり、生育旺盛期のサトウキビにとっては恵みの雨になった。一方で、城辺はわずか1・5㍉。干ばつ被害の拡大が懸念される。
気象台によると、3日の降水量は▽平良下里34㍉▽平良鏡原0㍉▽城辺1・5㍉▽下地島空港30・5㍉▽多良間仲筋29㍉-。
平良と下地島空港がある伊良部地区、多良間島では久々にまとまった雨を観測しており、干ばつ傾向の解消に弾みがついた。
一方で、8月の降水量が16・5㍉と極端に雨が少なかった城辺での降水量は2㍉にも達しておらず、依然厳しい状況が続く。
ただ、午後2時以降の北海岸線では比較的強い雨が見られた。一部では水たまりもできた。数値には表れていないが、観測地点の新城以外の一部地域ではややまとまった雨が降った。
市農政課の松原直樹課長は「久々にまとまった良い雨だ。平良ではかん水を取りやめる農家も出てくるだろう」と話し、干ばつ傾向の解消に期待を込めた。
市とトラック組合は8月3日から、大型トラックによるかん水作業を行って各地の水不足に対応。同月末現在で3000台以上がかん水を済ませている。