EV急速充電器有料化へ/宮古島市
1回30分300円/9月定例会へ条例提案
宮古島市は現在、無償提供している電気自動車(EV)の急速充電器を10月から有料化する方針で、市議会9月定例会に、1回当たりの使用料を300円、使用時間は30分以内などと定める新たな条例案を提案している。
市内には現在、市が設置したEV急速充電器は市役所平良庁舎、海中公園、うえのドイツ文化村、海宝館の4カ所にあるほか、新たにAコープ城辺店とファミリーマート宮古伊良部店に設置予定で、その6カ所を有料化させる方針。
8日に開かれた市議会9月定例会での議案に対する質疑の中で、複数の議員がこの条例案について説明を求めた。それに対し企画政策部の友利克部長が、有料化する理由について、EVの増加に伴い急速充電器が混雑するようになり市民から苦情が寄せられている現状を説明した。
300円という料金設定については、アンケートを実施した結果、300円程度なら支払えるとの意見が多かったことを挙げた。またコストを比較すると、1回30分300円とすることで、ガソリンよりは安く、家庭で充電するよりは高くなることから、適正利用が図られ混雑緩和につながるとの考えを示した。
市内各所に設置されている普通充電器はこれまで通り無料で利用できると説明する友利部長。普通充電器も今後、増設していく考えも示した。