来週にも節水訴え/市上水道部
白川田湧水量減少受け
降水量の少ない状況が続く宮古島地方。農業用水の地下ダムの水位低下が問題になる中、飲料水への影響も深刻化しそうな様相となっている。市上下水道部によると白川田水源地の1日当たりの湧水量が7日に1万2000㌧台を割り込み1万1000㌧台となったことを受け、同部の大嶺弘明部長は「少雨傾向がこのまま続けば来週中にも会見を開き市民に節水を呼び掛けたい」と述べた。
宮古の飲料水は、白川田水源地からの湧水と、それを補うほかの水源地からの取水で提供されている。
白川田からの湧水量は、7月の1万5000㌧台から減り続け、8月25日以降は1万2000㌧台で推移してきた。
同部では、当初から1万1000㌧を割り込む事態が想定されれば会見で市民に節水を呼び掛けるとしていたが、今月3日に平良下里で34㍉の雨量があったことから、湧水量の増加を期待していた。
しかし、湧水量は上昇せず、5日が1万2125㌧、6日が1万2032㌧と減り続け、7日は1万1926㌧となった。
宮古では、1994年の1月15日~3月末まで夜間の制限給水(断水)が行われ、当時は期間中8時間、10時間、6時間の制限給水が実施された。
同部によると当時の制限給水当時も雨量が少なく、前年の8月と11月に記者会見を開いて市民に節水を呼び掛けていたが、白川田のわき水量が1日5000㌧台となった段階で制限給水を実施している。
今後の制限給水のタイミングについて大嶺部長は「当時は湧水量が5000㌧での実施となっているが、当時と現在とでは1日当たりの使用量も違うので、もしもの場合は今後の検討になると思う」との見解を示している。