教育・文化
2017年9月12日(火)9:03
飛去数調査始まる/アカハラダカ
18日に市民観察会/宮古野鳥の会
「白露のタカ渡り」として知られるアカハラダカ(タカ科)の飛去数調査が10日、下地の入江橋で始まった。宮古野鳥の会(仲地邦博会長)の会員らが上空を通過するアカハラダカの姿を双眼鏡などで確認した。アカハラダカはこの時期、越冬のため宮古島を飛び立ち南に向かう。調査は23日までで、18日(月・祝日)に市民観察会が(午前7時30分から同9時まで)予定されている。悪天候などの場合は23日(土・秋分の日)に延期する。
調査初日は南下する個体数はゼロだったが、11日は1羽が上空を舞う姿を確認した。昨年同時期、入江橋上空を通過したのは811羽だった。
アカハラダカは全長約30㌢の小型のタカ。中国の一部や朝鮮半島などで繁殖し、フィリピン、マレー半島、ニューギニアに南下して越冬する。1980年に大野山林で230羽の渡りが確認された。それ以前の記録は国内ではほとんどなく、台風などの影響で迷い飛来する迷鳥として扱われていた。