感性あふれる作品展示/22日まで平良庁舎1階ロビー
「平和メッセージ展」開幕
第27回「児童・生徒の平和メッセージ展」(主催・県平和祈念資料館、共催・市教育委員会)が12日、市役所平良庁舎1階ロビーで開幕した。来場者は、子供たちの個性的で感性にあふれる入賞作品の詩・作文・図画を通し平和を求める心に感動していた。入場は無料。22日まで。
戦没者の御霊を慰め、平和を愛する心を育てるため、小・中・高校生から募集した作品を展示。図画は優良賞以上、作文・詩は優秀賞以上をそれぞれパネルで展示している。
今年は県内の小・中・高校、特別支援学校を合わせた127校から計3067点の応募があり、そのうち230人が入選した。
詩部門高校の部では、上原愛音さん(宮古高校3年)の「誓い~私達のおばあに寄せて」が最優秀賞を受賞。上原さんは6月23日に行われた沖縄全戦没者追悼式で、その詩を「平和の詩」として朗読し世界へ訴えた。
主催者を代表して平和祈念資料館の原田直美館長は「子供たち一人一人の平和を求める心を感じてください」と述べた。
宮國博教育長は各学校の平和教育の取り組みに感謝した上で「入賞作品から子供たちの平和を希求する心が読み取れる」と語った。下地敏彦市長は、平和の構築の大切さを呼びかけた。
詩部門高校の部で優秀賞を受賞した高吉亜季さん(宮古高校3年)は「六月二十三日」、上原さんは題名「誓い~私達のおばあに寄せて」をそれぞれ朗読した。
下地市長、宮國教育長、原田館長、図画部門中学校の部で最優秀賞受賞の仲宗根莉愛さん(上野中3年)、小学高等学年の部の優秀賞受賞の友利綺良さん(鏡原小6年)の5人がテープカットで開幕を告げた。
来場者らは、各入賞作品の前で立ち、作品を高く評価していた。
上原さんは「父方と母方のおじいとおばあが来ているので、とてもうれしい」と笑顔で語った。
仲宗根さんの母・梢さん(41)は「娘が大きな賞をもらったのは、学校の美術の先生のおかげである」と感謝した。