ロードマップの改定案を議論/観光推進
目標値の上方修正を反映
【那覇支社】県文化観光スポーツ部は12日、2017年度県観光推進本部を県庁で開き、沖縄観光推進ロードマップの改定案を取りまとめた。「第5次県観光振興基本計画」の中間見直しで上方修正した観光収入と観光客数の目標値や、7月に策定した沖縄MICE振興戦略の基本方針を反映させた。
同ロードマップは、県が観光関連の目標値を21年度に観光収入1兆円、入域観光客数1000万人としていた15年3月に策定された。好調な観光入域客数の推移を受け、県は今年3月に第5次県観光振興基本計画を見直し、同目標値を21年度までに観光収入1兆1千億円、入域観光客数1200万人に、それぞれ上方修正している。
また、7月には今後10年間のMICE(国際会議などや見本市など)による経済発展を見据え、「沖縄MICE振興戦略」も策定した。
今回の改定では、目標値の上方修正やMICE振興戦略の改定を踏まえ、▽マーケティングに基づくプロモーションの展開▽大型MICE施設を核とした全県的な受け入れ体制の構築▽MICEプレーヤーの育成とMICE関連産業の振興-の三つを柱にすることなどを、受け入れ体制の構築戦略に追加した。各部局と調整後に、県のホームページで公開する。
会議に出席した富川盛武副知事は、「観光は沖縄経済の推進力となっている。今後、ハード・ソフト両面での受け入れ体制の強化に力を入れていかなければいけない。MICEへの取り組みについては、沖縄観光振興基本計画の基本施策に組み込んでおり、全力で推進していきたい」とあいさつした。