信号止まり、渋滞発生/台風18号
コンビニや給油所混雑/市民生活を直撃
台風18号の影響で、全世帯の約8割が停電した宮古島市は14日、主要交差点の信号機が止まり渋滞が発生した。コンビニエンスストアには買い物客が殺到。ガソリンスタンドには、給油待ちの車列ができるなど市民生活が混乱した。
市内のコンビニは、停電の影響を受けない数店舗が営業したが、食料品を買い求める客でごった返した。
市内目抜き通りにあるコンビニ店員は「客がひっきりなしに来店し、レジに追われて休む暇がない」と話した。
カップ麺やパン、おにぎり、飲料水を手にする客が多く、3台あるレジの前には列ができた。
車で訪れた男性は「どこに行っても車が止められない。道路も渋滞していて、買い物のために市内をぐるぐる回っている状態」と苦笑していた。
大型量販店では、混雑を避けるため入店を制限。店内入口に「店内には入れません。必要な物はスタッフが店内よりお持ちします」との張り紙で対応した。
ガソリンスタンドには給油待ちの車が列をつくり、周辺道路は渋滞が続いた。
男性社員は「年末も混むが、このような混雑は初めてだ」と話した。通常は4人体制だが、他のスタンドからの応援も受けてフルサービスに徹した。
主要道路の交差点では信号が止まり、徐行運転を余儀なくされ渋滞が多数発生した。
車同士の接触事故は数件見られたが、大きな交通事故は確認されていない。
60代の男性は「信号が止まっても、ドライバー同士が譲り合ったりして交通の流れがスムーズだった。先を急かすようなクラクションも一度も聞こえなかった」と話した。