沖縄電力 復旧作業を完了/台風18号
ほぼ全世帯で停電解消
台風18号の直撃に伴う停電で、沖縄電力は16日午前11時42分、高圧配電線路における送電復旧作業を完了させた。宮古地域のほぼ全世帯で停電が解消され、市民生活に日常が戻った。
13日の暴風で、宮古地区では複数の電線が断線。大規模停電につながった。
沖電は沖縄本島、石垣からの応援を含めて約100人態勢で復旧に当たってきたが、長いところでは発生からほぼ丸3日間、電気のない生活を強いられた。
16日正午までにほぼ全世帯の停電が解消されたが、引き込み線の断線が原因とみられる停電が一部の家庭や信号機で続いている。
沖電では、復旧していない場合、宮古支店管内コールセンター(0120・586・707)への問い合わせを呼び掛けている。
長期間の停電は市民生活に大きな影響を与えた。最も復旧が遅れた城辺保良地区に実家がある50代の男性会社員は「台風14号の時もそうだったが、保良は復旧が最後だった。停電の復旧作業は中心地から順番に行うので仕方ないが、災害救助の場合も順番として最後になるのかと思うと非常に不安だ」と話した。
30代の女性は「停電で冷蔵庫が使えないので食品を保管することができずインスタントでしのいだ」と振り返った。洗濯は平良に出向いてコインランドリーの前に長時間並んだ。「本当に大変な3日間だった」と疲れた表情だった。
ペンション経営の30代男性は「スイッチを押せば電気がつくというのが不思議な気分だった」と話し、久しぶりの通電に安どした。