台風の被害状況を視察
西銘経済産業副大臣
衆院議員で経済産業副大臣の西銘恒三郎氏が17日来島し、台風18号の被害状況を視察した。サトウキビの葉が裂け、梢頭部が吹き飛ばされて、根元や中間から折れたりしている状態を確認した西銘氏は「副大臣会議で、現場を見た者として被害の状況を報告したい」と述べ、市や県と連携して農家支援に取り組む考えを示した。
西銘氏は、「50年に1度の記録的な大雨」とのニュースを聞き、急きょ予定を変更して宮古入りしたという。
視察には、沖縄製糖宮古工場と沖縄電力宮古支店の職員が同行し、各現場で被害状況を説明した。
被害を受けたキビ畑を案内した沖糖の担当者は「今後、晴れの状況が続くと塩害が起こる」と説明。スプリンクラーを活用できる農家は、海から吹き上げられた塩を水で洗い流す対策が必要だと指摘した。
西銘氏は、キビの被害額が5億7000万円に上ることを知らされると「43万㌧を生産した大豊作の後に、大きな台風がやってくるとは。何とか30万㌧台をキープしてもらいたい」と話した。
下地敏彦市長とも電話で会談し、今後の取り組みなどを確認。沖縄電力宮古支店では、同社の島袋清人副社長らと台風常襲地での電力事情などについて意見交換したほか、停電の復旧作業に当たった作業員らを激励した。
西銘氏は、市役所平良庁舎で市農政課の職員から被害状況の説明を受けた後、午後の便で帰島した。