創造の祭典始まる/市民文化祭が開幕
展示部門 市民の力作ずらり
第12回宮古島市民総合文化祭一般の部(展示)が29日、市中央公民館で始まった。開会式では下地敏彦市長らがテープカットを行い、創造の祭典の開幕を祝った。会場には初日から多くの来場者が訪れ、感性豊かな市民の力作約500点を鑑賞した。一般の部の展示は10月1日までで、絵画や書、盆栽、生け花、写真、織物、郷土料理、写真などが展示されている。
文化祭のテーマは「~創造する市民の文化~ “文化の光 満つる島”」。
開会式後、盆栽部会は午前10時から新城弘志氏による実演が行われ、盆栽ファンがその高い技術を学んだ。
展示会場では、市民のオリジナリティーあふれる作品に、訪れた人たちも足を止めて、そのレベルの高さに驚いていた。きょう30日には生活文化部会による琉球料理研究家の渡口初美氏を招いた講演会が午前10時30分から行われる。
午後2時からは方言部会の「みゃーくふつで遊ぼう」。午後3時からは華道部会の生け花のデモンストレーションが予定されている。
そのほか、書道部会は午後4時から小中学生による書道パフォーマンスを実施し、文化祭を盛り上げる。
織物部会では、10月1日までの間、苧麻績みなどを体験できるほか、郷土史部会では10月1日に史跡巡りを行う。こどもシアターは10月15日、音楽祭は11月12日、芸能祭は11月26日。芸術劇場は来年1月20日に予定されている。
一方、児童・生徒の部の展示は10月14、15の両日に行う。発表部門は音楽祭が11月5日、郷土のお話大会は同18日に開催する。
オープニングセレモニーで下地市長は「今回の文化祭はこの会場だけでなく、『史跡巡り』や今回初めて実施する工房等を巡って実際の制作現場を見学する『オープンアトリエ』など充実した内容となっている。ぜひ、各会場に足を運び関連行事も参加して市の文化活動に触れてほしい」とあいさつした。
宮國博教育長も「今回も各展示部門に多くの力作が寄せられて、さらに盛りだくさんの企画となっている。教育委員会としても文化活動への支援強化を図り、創造豊かな島づくりを進めていきたい」と述べた。
文化協会の大城裕子会長は「この文化祭を機に市民の創造の芽が出て、花が咲き、実を結び、それが光となって島中に広がることを期待している」と呼び掛けた。