下地美咲さんが最優秀賞/伊良部トーガニまつり
友利涼さん(平一小3年)が特別賞
伊良部に古くから歌い継がれている民謡の歌唱力を競い合う「第17回伊良部トーガニまつり」(主催・いらぶ観光協会、同まつり実行委員会)が30日夜、佐良浜スポーツセンター広場の特設会場で開催された。歌い手17人が、哀愁のこもった男女の恋の叙情歌「伊良部トーガニ」を情感たっぷりに切々と熱唱。審査の結果、最優秀賞に下地美咲さん(19)=平良=が輝いた。特別賞には9歳の友利涼さん(平一小3年)=平良=が選ばれた。
参加者の最年少は9歳の友利さん、最年長は68歳の男性。一人一人が三線を奏でながら男女の情愛を歌い上げた。観客らは、感動した様子で大きな拍手を送っていた。
島タウガニ部門では濱川恵子さんだけが出場し、歌詞に伊良部大橋などを盛り込んで歌った。
特別ゲストには国内外で活躍する伊良部出身の民謡歌手、譜久島淳慈さんがレベルの高い歌唱力で盛り上げた。
オープンニングセレモニーでは、佐良浜保育所と伊良部保育所の子供たちが合同で出演し、伊良部トーガニを披露した。
次いで伊良部小学校の6年生23人と佐良浜小学校の5~6年生計37人がそれぞれ伊良部トーガニを合唱した。三線の伴奏に合わせて息の合った歌声が響いた。
観客らは、子供たちの伸び伸びと歌う合唱に大きな声援を送っていた。
同実行委員会の中村雅弘委員長が「伊良部・佐良浜保育所の園児と伊良部・佐良浜小学校の児童たちが、伊良部トーガニに触れるということは、伊良部トーガニの保存と継承が図られることで喜ばしい限りである」と述べた。
下地敏彦市長(代読)、市教育委員会の宮國博教育長、市議会の佐久本洋介市議が激励の言葉を贈り、伊良部トーガニのさらなる継承発展に期待を込めた。