相次ぐ事故で緊急アピール/県立学校、校長会など
生徒、保護者、地域に呼び掛け
9月下旬に高校生が絡む悲惨な交通事故が相次いで発生したことを受けて宮古地区県立学校長会、宮古地区県立学校PTA連合会、宮古地区高等学校生徒指導連絡協議会は4日、宮古高校で合同の会見を開き、高校生の交通安全に係る緊急アピールを発表し、生徒、保護者、地域に対して交通事故の未然防止に向けた理解と協力を呼び掛けた。
会見で同校長会長の本村博之宮古総合実業高校長は「9月に車とバイクで立て続けに死傷者の出る悲惨な交通事故が起きた。今後も高校生に悲惨な交通事故が増えないか心配している。未然防止のためには学校だけでなく家庭、地域社会、関係機関が一体となって取り組む必要がある。今回のアピールを受けて、さらなる連携を図りたい」と述べた。
同PTA連合会の荷川取忠司会長は、用意した緊急アピール文を読み上げた。
アピールでは、生徒に対して不必要なバイク免許を取得しないなど7項目を示して理解を求めた。
さらに、保護者や地域に対しては、深夜の在宅確認や飲酒させない環境づくりに対して協力が求められた。
宮古地区では先月、秋の全国交通安全運動期間中の23日、軽自動車が街路樹に激突し、アルバイトの少年(19)が死亡。同乗者の男子高校生2人が重傷を負う事故が発生した。
さらに翌日の24日には、伊良部池間添の県道204号線で、男子高校生が乗るバイクが転倒、17歳の高校生は意識不明の重傷、16歳の高校生は左顔面打撲などの軽傷を負っている。