観光客今年半年で60万人/4月~9月
前年度比で16万人増/クルーズ船寄港増など主要因
市観光商工局はこのほど、2017年度上半期(4~9月)の入域観光客数は、前年度同期比16万8722人(39・04%)増の60万915人だったと発表した。クルーズ船の寄港回数が大幅に増加していることなどが主な要因。年間入域観光客数が過去最多を更新した昨年度の70万3054人を上回ることは確実で、100万人の大台に迫る可能性も見えてきた。
今年度上半期の入域観光客数を月別に見ると、最も多かったのは単月としての過去最多記録を更新した8月の12万6269人。次いで7月の11万3507人、6月の10万2406人。最も少なかったのは9月の8万5071人だった。
上半期の入域観光客数を来島手段別に見ると、空路が34万2146人で、海路は25万8769人だった。
観光客数が前年度同期比で大幅に増加している最大の要因は、今年度から入域観光客数の算出方法を見直し、これまでカウントしていなかったクルーズ船の乗組員も観光客に含むこととなったこと。クルーズ船の寄港回数も昨年度同期の80回から104回へと大幅に増加していることも大きな要因の一つと考えられる。
ちなみに、昨年度上半期の入域観光客数にクルーズ船の乗組員数を加算すると51万1290人となり、今年度上半期との比較では8万9625人(17・53%)の増となる
空の便では、全日空が6月17日から中部国際空港(セントレア)と宮古空港を結ぶ期間限定(10月28日まで)の直行便を新規に就航させたことも観光客増に貢献したと考えられる。
観光商工局の垣花和彦局長は「上半期で60万人は予想以上の伸び。クルーズ船の寄港回数が増えたことや乗組員を観光客に含めることになったことも大きく影響していると思う。空の便では中部直行便という新路線開設があった影響もあり空路も順調。前年度のように下半期で上半期のような伸びが見られなかったとしても90万人には達すると思う」との考えを示した。