三菱地所、下地島空港着工を報告
浦崎副知事「今後も連携して進める」
【那覇支社】三菱地所(東京都、吉田淳一社長)の谷澤淳一代表執行役専務と松井直人顧問らは12日、県庁に浦崎唯昭副知事を訪ね、下地島空港で旅客ターミナル施設工事を11日に着工したと報告した。浦崎副知事は「起工式を終え、良いスタートができて非常に喜んでいる。今後も連携を取りながら進めていきたい」と話した。
冒頭、谷澤専務は「昨日無事に安全祈願祭を行うことができた。これまでの指導や協力に感謝したい」と述べた。その上で、「宮古島のきれいな海と自然を見ると、これは絶対にいけると事業に踏み切った。2019年3月の竣工に向けて、引き続き頑張っていきたい。リゾートの開発も手掛けており、空港とセットでやることで相乗効果も生まれると思う」と意気込みを語った。
浦崎副知事は「国内2大航空会社がパイロット訓練を止めて以来、空港の維持を今後どうしようとか考えた時に、素晴らしい提案をいただいた。三菱地所が宮古を中心に頑張ってもらうと、(県内入域観光客数の)目標1200万人も達成できるのではないかと自信も湧いてきた」と、今後に期待感を示した。
三菱地所では2015年、県に同空港における国際線等旅客施設整備・運営及びプライベート機受入事業の提案を行い、今年3月に県と基本協定を締結している。旅客ターミナル施設を整備し、国際線・国内線旅客やプライベート機などを受け入れる方針。
開業は2019年3月の予定で、国内外のエアラインと交渉を進めているという。中期的には台北、香港、ソウル、上海からの定期便就航を目指す。国内線でも、都市圏からLCCの直行便を誘致する。開業初年度の誘客目標は5・5万人。
また、同社が計画しているトゥリバー地区のリゾート開発とリンクさせた相乗効果も狙う。
今後の路線開拓について、同社は「県や沖縄観光コンベンションビューロー、宮古島市や宮古島観光協会などと連携して進めていく」としている。