研さんの成果披露/宮古民謡協会の芸能祭
「響けみゃーくぬ唄ごころ」をテーマに宮古民謡協会(渡久山徹会長)主催の第10回芸能祭が15日、マティダ市民劇場で開催された。各民謡研究所が日頃研さんした歌三線・太鼓・箏・舞踊などの成果を発表し、観客を魅了した。
舞台は2部で構成され、幕開けは祝儀舞踊「とうがにあやぐ」「大世栄」で華やかに飾った。観客らは、1年ぶりの晴れの舞台に感動した様子で大きな拍手を送っていた。
この日の芸能祭には、8月に開催された第19回宮古民謡コンクールでの合格者の発表会も兼ねた。新人賞受賞者29人が「豊年の歌」、優秀賞受賞者12人が「酒田川」、最高賞受賞者7人が「とうがにあやぐ」をそれぞれ歌三線で披露。観客らは、息の合った舞台に盛大な拍手を送った。
賛助出演した久田流家元久田多嘉子舞踊研究所、久田流池間澄舞踊研究所、久田流根間幸子舞踊研究所、久田流澄の会池田千香子舞踊研究所、沖縄宮古民謡協会、玉城流敏風会池間美代子琉舞研究所、琉球箏曲興陽会宮古支部が花を添えて盛り上げた。
渡久山会長は「宮古民謡は私たちの生活の中で心の表現として歌われてきたもので、今では各地域の中に深く溶け込んで歌い継がれ、定着してきている。これからも宮古民謡の普及発展に尽くしたい」とあいさつ。