土地取得の契約締結/陸自駐屯地計画
防衛省と千代田カントリー
防衛省が陸上自衛隊駐屯地建設予定地としている、9月24日で閉場した上野野原の千代田カントリークラブについて、防衛省と地権者の間での用地取得に関する契約が10月10日付で締結されていたことが分かった。準備が整い次第、造成工事に着手するという。
本紙が沖縄防衛局に確認したところ、取得用地の面積は約22㌶で、金額は約7億9000万円。契約した地権者は8人で、うち7人とは売買契約を、1人とは地貸借契約を締結した。
土地の造成工事は準備が整い次第、着手する方針。駐屯地施設の工事開始時期については、現時点では具体的に決まっていないとの解答だった。
千代田カントリークラブへの陸自部隊配備に関しては、駐屯地の建設工事と設備工事、土木工事の管理業務の入札がすでに公示されている。業務期間は建設工事と設備工事が2018年2月から19年2月、土木工事は18年1月から19年3月まで。履行期限は建設工事と設備工事が19年2月28日、土木工事は19年3月31日となっている。
防衛省の計画では、千代田カントリークラブへ隊庁舎や宿舎、車両整備場などの建設を予定。配備予定部隊は、災害を含む各種事態が起きた際に迅速に初動対応を行う警備部隊と、島しょ部に対する侵攻を可能な限り洋上で阻止する地対艦誘導弾部隊、地対艦誘導弾部隊と連携し重要地域の防空を行う地対空誘導弾部隊。隊員規模は約700人から800人。