支持者と当選の喜び共有
市民の声を行政へ/新人の平良和彦さん
「やったぞ。当選だ」--。新人ながら1000票以上を獲得して初当選を決めた平良和彦さん。城辺比嘉の選挙事務所に集まった多くの支持者とともに当選の喜びをかみしめた。平良さんは「支持者の皆さんの献身的な運動のおかげ」と感謝し、「市民一人一人の声を行政に届けるという仕事をまっとうしたい」と選良としての決意を語った。
まだ50歳。市の職員という安定的な地位を捨てて挑んだ選挙だった。リスクは大きかった。自身「確かに安定していた」と振り返りながらも、「『議員として頑張れ』という支持者の皆さんに応えたいという気持ちが強かった」と話した。
選挙戦に入ると、地域の先輩であり、宮古島市議を3期務めた下地明さんが参謀を務めて盤石な態勢を敷いた。唯一の懸念は楽観ムードだったが、「『これではいけない』とみんなが必死になった」と話し、後援会組織が一丸となった運動の展開を誇った。
当選を決め、「市民の声を行政に届ける。特に次代を担う人材の育成に全力を傾注したい」と語る。農業分野では「サトウキビ、畜産ともに機械化を推進して若者が就農しやすい環境を整えたい」と述べた。
支持者に向けては「皆さんが押し上げてくれた。市民生活向上のために、幸せな生活のために全力で仕事をしたい」と約束した。
選挙運動を取り仕切った下地さんは「これで肩の荷が下りたよ」とほっとした様子。平良さんには「福祉面など、私ができなかったことを含めてやり遂げてほしい。彼には、それをする力がある」と期待した。