足湯、農業、発電で実証/天然ガス利活用
事業化検討委で進ちょく確認
2017年度第1回宮古島市天然ガス資源事業化推進検討委員会(委員長・長濱政治副市長)が24日、市役所平良庁舎で開かれた。事業の進ちょく状況の確認が行われ、実証、調査事業として温泉水を利用した足湯やハウスでの温泉熱利用栽培、天然ガスを活用した発電を行うこと、足湯施設は11月利用開始予定であることなどが紹介された。
城辺保良の天然ガス試掘井戸から採取される天然ガスと温泉水利活用の実証、調査としては宮古島海宝館の敷地内で、温泉水を利用する足湯、温泉水の熱を利用しての小型ハウスでのオクラ栽培、天然ガスに含まれるメタンを活用した発電を実施する。
足湯の容積は0・68立方㍍で、温度は40度弱。利用時間は午前9時から午後4時30分までと設定。利用開始は海宝館が開業20周年を迎える11月3日を予定している。
オクラ栽培ハウスでは、縦4㍍、横3㍍のハウス内の地面に並べたホースに温泉水を流すことでハウス内温度を30度に保つ。同じサイズのハウスをもう1棟用意してオクラ栽培を行い、保温されたハウスとの成育の違いを観察する。
メタンを利用した発電は専用の発電機を使用して行われる。発電は11月から2月までに5回実施する予定で、燃料の調整や発電状況のデータを測定するとともに、発電された電気を実際に利用するイベントの開催も計画されている。
そのほか、温泉水を利用した温浴施設の整備や魚の陸上養殖についても実現の可能性について協議が行われている。
委員会では事業の進ちょく状況などについて事務局が説明した。足湯の実証については海宝館の協力で実施できること、利用時間は海宝館の営業時間を考慮して設定したこと、午後4時30分以降は安全対策のため湯を抜くことなどが紹介された。