宮総実に漁連会長賞
県青壮年・女性漁業者交流大会
【那覇支社】第23回沖縄県青壮年・女性漁業者交流大会が27日、那覇市の水産会館で開催された。宮古総合実業高校「食と環境科フードクリエイトコース」3年の善福友陽さん、下地貴莉子さん、石嶺誉さん、狩俣楠月さんの4人がグルクンとそばの実で新商品を開発した経験を発表し、漁連会長賞を受賞した。
同大会は、青壮年や女性の漁業関係者が活動実績をお互いに報告することで漁業の発展に寄与することを目的に、毎年開催されている。
宮古総実の4人は、漁業者の高齢化などによりグルクンの漁獲高が減少しているほか、農地で使用する化学肥料により地下水汚染が発生していると指摘。この二つの問題を解決するため、グルクンと地下水保全の効能を持つ日本そばを使った商品を開発し、グルクンの漁獲高増や住民への問題提起を目指した体験を発表した。
発表後、狩俣さんは「自分は(商品などを)作る方に携わった。この場に立ててありがたいと思う」と感想を語った。善福さんは、「大人の方たちもモズクの生産量を増やす取り組みを行っている。若い自分たちも、どんどんやっていきたい」と意気込んだ。下地さんは「もっと良い発表ができるように練習し、多くの人にグルクンの現状を分かってもらうよう頑張る」と述べた。石嶺さんは「今回の発表では、スライドのミスも多かったので、次の九州大会では今日以上の発表ができるようにしたい」と力を込めた。
大会では、沖縄水産高校の生徒3人による体験発表のほか、与那原・西原町漁協女性部や恩納村漁協青年部、八重山漁協青年部による実績発表も行われた。
今回発表した宮古総実の4人は、来月大分県で開かれる九州地区水産・海洋高等学校生徒研究発表大会にも参加する。