伝統継承へ 誓い新た/中学校文化祭が開幕
舞台発表で生徒躍動
第23回宮古地区中学校総合文化祭(主催・宮古地区中学校文化連盟)の舞台発表の部が27日、マティダ市民劇場で行われた。各校の生徒が伝統芸能や合唱、演劇、演奏など日ごろの文化活動の成果を発表し、次代を担う決意を新たにした。
文化祭のテーマは「文化をつなぐ若い力 島に生まれた 誇りを胸に」(池間中の尾崎賢工君の作品)。
舞台発表は午前、午後の部それぞれあり、演目は計21。伝統芸能ほか、アップテンポの音楽に合わせて踊る創作ダンス、吹奏楽、演劇、三線演奏などさまざまな舞台発表が行われた。
午前の部のトリを飾ったのは砂川中の全生徒。躍動感あふれる踊りで「肝高の阿麻和利」を披露した。壮大な演出と息ぴったりの集団演舞で観客を魅了した。
午後一番に発表したのは北中の生徒。演劇「金城君のお姉ちゃん」を発表して笑いと感動を誘った。
主人公でお姉ちゃん役の下里花凜さんと、学校でからかわれる役を担当した山田拓人君が強烈なキャラクターを演じ、ほかの出演者はコミカルな演技で脇を固めた。学校生活で起こりうる日常を描いた脚本と洗練された生徒の芝居は観客の視線をくぎ付けに。演じ終えると拍手喝采だった。
トリは池間中の生徒が担当した。少人数ながらもダイナミックな踊りで舞台発表の部を締めくくった。文化祭は展示発表、方言お話大会と続く。展示部門は来月11、12両日に、方言お話大会は来年1月27日に行われる予定だ。
開会式で、文化祭を主催する宮古地区中学校文化連盟の友利直喜会長は「伝統芸能をはじめ、演劇、創作ダンス、吹奏楽など総合文化祭にふさわしい多様な発表がある」と述べ、万雷の拍手で出演者の発表をたたえるよう呼び掛けた。
生徒代表あいさつをした西城中3年の平良真亜樹君は「私たち中学生には、宮古の文化を学び合いながら継承し、同時に新たな文化を創り上げることが求められている。世界に誇る島の文化を守っていこう」などと話し、島の文化継承への誓いを新たにした。