前半で33人が試乗体験/市EV車無料モニター
要望受け、課題改善も/普及促進事業として実施
宮古島市が電気自動車普及促進事業の一環として今年8月から実施している電気自動車の無料モニターが10月までの前半期間で33人が試乗体験した。今後、来年1月末まで行われる。期間中は体験者からのアンケート調査も行われ、実施している企画政策部エコアイランド推進課では「これまでのアンケートで示された課題や要望についても迅速に対応している」と説明した。
同モニターの募集期間は8月1日~2018年1月31日まで。参加方法は、応募用紙に必要事項を記入して提出後、モニターに決定すれば約2週間の試乗体験が行われ、体験終了後にアンケートに答える。
応募条件は▽20歳以上で普通自動車免許取得者▽市内在住で駐車場の利用が可能▽普段から車を利用▽モニター終了後、アンケートに協力する-の4項目。
前半の試乗体験におけるアンケート結果について、同課は「プラス要素としては『乗り心地がよい』や『パワーがあるので走りに伸びがある』などの意見があった」と述べた。
一方で課題やマイナス面については▽市役所平良庁舎などに設置している充電設備の営業時間が短い▽不具合時の連絡先が分からなかった-などが示されたという。
示された課題について同課は「電気自動車用の充電設備については、先日有料化となり時間対応できるようになった。さらに、各充電設備にはり紙で不具合時の連絡先も記している」と述べた。
これまで充電設備は、平良庁舎の場合は午前8時30分~午後10時まで。そのほかは、設置された施設の営業時間などに合わせていたが有料化に伴い24時間利用できるようになった。
モニターの人数は、毎月上限8人で、車種は三菱自動車のMiEVシリーズ、トヨタのコムス、日産自動車のリーフとなっている。
応募用紙は平良庁舎の同課で配布しているほか、市のホームページにも掲載される。
来週からは11月下旬以降の申し込みを募集する予定となっている。応募についての問い合わせは同課(電話0980・73・0950)まで。
市では、高い自動車燃料コストが島民の生活を圧迫しているほか、台風などで起こる停電が生活の質を下げる大きな要因となっていることから、環境に優しく、持続可能な豊かな島づくりを掲げて、電気自動車の普及促進を目指している。