6位大米、11位共和/県内建設業完工高
宮古関連、5社ランク入り
【那覇支社】東京商工リサーチ沖縄支店は30日、2016年度の県建設業完成工事高ランキング(10億円以上、16年4月期~17年3月期)を発表した。宮古関連では、6位の大米建設や11位の共和産業のほか、先嶋建設、佐平建設、日進電気土木の計5社がランク入りした。1位は国場組の248億200万円で、1985年度に集計を始めて以来、32年連続で首位を維持した。
大米建設の完成工事高は、粟国幼小中学校工事や八重山病院建築など公共の大型建築工事が寄与し、前期比15・2%増の102億3200万円。順位は前年度と同じ6位となっている。
共和産業は、同21・9%減の50億5100万円。前年度は過去最高を更新し、2001年度以来、14年ぶりにベストテン入りしたが、今年度は11位となった。
先嶋建設が40位(前年度29位)で同10・8%減の27億1600万円、佐平建設が71位(同118位)で同50・4%増の19億4200万円、日進電気土木が153位(同142位)で同0・2%増の11億3800万円だった。
年間10億円以上の完工高を計上した企業は、前年度比16社増の188社。完工高総額は同5・5%増の4529億2100万円と5年連続で増加し、2年連続で過去最高額を更新した。対象企業の実質成長率は前期比で10・0ポイント下回る4・7%。5年連続でのプラス成長だが、人手不足による受注制限もあって伸び率は鈍化した。
県建設業許可業者数は4712社で、ランク入りした企業188社は過去最多数となり、許可業者の4・0%を占める。内訳は、県指名特A業者が前年度比2社減の社、電気や管などの設備業者が同6社増の社、内装や塗装、型枠などの専門業者が同2社増の17社となどとなっている。
増収企業は120社で全体の63・8%を占め、前年度を8・9ポイント下回った。上位10社の完工高合計は1212億7600万円で前年度を0・7%下回った。総額に占める上位10社の割合は前年度を1・7ポイント下回り、26・8%となった。
同沖縄支店では、県内建設業界の好調な要因として「公共工事では那覇空港滑走路増設のほか公団・学校改築が、民間では病院や老健施設、マンション、ホテルの大型工事がけん引した。住宅需要の伸びも顕著だった」と分析している。