19年秋に全国育樹祭/県内初開催へ、翁長知事が発表
【那覇支社】翁長雄志知事は31日、2019年秋に「第43回全国育樹祭」を沖縄で開催することが決まったと発表した。同育樹祭の県内開催は初めてで、翁長知事は「『継続して森を守り育てることの大切さ』や『花と緑であふれる沖縄県の魅力』を全国に発信していきたい」と意気込みを語った。式典会場は宜野湾市の沖縄コンベンションセンター。
会見で、翁長知事は18年の奄美・琉球の世界自然遺産登録を見据えた上で、「環境問題や観光立県であることを含めて、大変意義あるもの。世界自然遺産登録を目指すことと一緒に盛り上げていきたい」と強調した。
このほか、同育樹祭にあわせて皇太子殿下と雅子妃殿下が来県することも発表された。93年の「第44回全国植樹祭」で天皇皇后両陛下が糸満市の県平和創造の森公園に植樹したリュウキュウマツとフクギをお手入れするほか、緑化功労者などの表彰を行う。
今年度は、富川盛武副知事を会長とした準備協議会を設置し、大会テーマなどの基本計画について協議する。次年度には実施計画を策定するほか、森づくりや緑化に関するイベントなど、県民参加型の関連行事を県内各地で行う。
同育樹祭は、「継続して森を守り育てることの大切さ」を普及啓発することを目的に行われている全国行事で、1977年から開催している。
大浜浩志環境部長は式典内容について「沖縄の伝統文化や県出身アーティストを中心としたアトラクションも検討している」との見通しを語った。