駐屯地建設へ準備工事/千代田CC
土のう設置、樹木撤去など
防衛省が陸上自衛隊駐屯地建設予定地としている、上野野原の千代田カントリークラブ(9月24日閉場)で、敷地造成工事に向けた準備工事が10月30日から始まった。1日には濁水流出防止のための土のう設置や樹木の除去などの作業が行われた。準備工事期間は約1カ月で、その後、敷地造成工事、駐屯地建設工事へと進むものと見られる。
沖縄防衛局によると準備工事で行われるのは、現場の仮囲いや、降雨時の濁水流出防止対策のための土のう設置などで、工事期間は1カ月程度を見込んでいる。そのうち敷地の境界線付近に土のうを設置する作業は3週間程度で完了する計画で、その後、沈殿池の掘削と掘削土を敷きならす造成工事に着手する。
沖縄防衛局報道室では「早期に工事を完了させ、円滑な部隊配備が図られるよう努めていきたい」との考えを示している。
千代田カントリークラブへの陸自駐屯地建設工事に関しては、宿舎と隊庁舎の新設建築工事や、建設工事、設備工事、土木工事の管理業務などの入札がすでに公示されていて、2018年1月から2月に着工するものと見られる。宿舎と隊庁舎の新設建築工事の工期は19年2月28日までとなっている。
防衛省の計画では、千代田カントリークラブへは隊庁舎や宿舎、車両整備場などの建設を予定。配備予定部隊は、災害を含む各種事態が起きた際に迅速に初動対応を行う警備部隊と、島しょ部に対する侵攻を可能な限り洋上で阻止する地対艦誘導弾部隊、地対艦誘導弾部隊と連携し重要地域の防空を行う地対空誘導弾部隊。隊員規模は約700人から800人。