所得税追徴額19億円/沖縄国税事務所発表
沖縄国税事務所は10月31日、2016事務年度の所得税と消費税調査の状況を発表した。それによると、所得税の申告漏れ所得金額の合計は81億9100万円で、追徴税額は19億1100万円。消費税(個人事業者)の追徴税額合計は4億4800万円だった。
所得税での調査には、高額で悪質な不正計算が見込まれるものを対象に行う特別調査・一般調査と、申告漏れ所得などの把握を実地で短期間で行う着眼調査がある。このほか、文書や電話による連絡、来所依頼による面接で計算誤りや所得控除の適用誤りがあるものを是正する簡易な接触も実施している。
今回の調査件数は、特別調査・一般調査が258件、着眼調査は128件、簡易な接触が3615件で合計は4001件。そのうち申告漏れなどがあった件数は2505件だった。
申告漏れ所得金額の総額は81億9100万円で、そのうち特別調査・一般調査によるものが46億7600万円、着眼調査によるものは9億5700万円、簡易な接触によるものは25億5700万円だった。
追徴税額は特別調査・一般調査によるものが14億3900万円、着眼調査によるものが2億5200万円、簡易な接触によるものは2億2000万円で、合計では19億1100万円となった。
譲渡所得の調査件数は579件で、そのうち申告漏れなどがあったのは296件。申告漏れ所得金額は19億1400万円だった。
消費税(個人事業者)の調査件数は特別調査・一般調査が182件、着眼調査が56件、簡易な接触は756件で、合計は994件。そのうち申告漏れなどがあったのは734件だった。
追徴税額は、特別調査・一般調査によるものが2億5200万円、着眼調査によるものは4800万円、簡易な接触によるものは1億4800万円で、合計では4億4800万円となった。