全日本マスターズ陸上/亀濱さん、堂々2冠
100㍍は大会記録を更新
陸上の第38回全日本マスターズ選手権が先月27日から和歌山県紀三井寺公園陸上競技場で行われ、90(90~94歳)クラスで3種目の世界記録を持つ宮古島市の亀濱敏夫さん(92)が、同じクラスの100㍍と200㍍で優勝した。両種目とも前回に続き2連覇。
亀濱さんは、7月の沖縄マスターズで10年連続3冠を飾り、勢いそのままに全日本選手権に挑んだ。27日の200㍍は42秒72、28日の100㍍は大会新記録となる19秒90で走った。
台風接近に伴う悪天候の影響で29日の400㍍は競技中止となり、2年連続3冠とはならなかったが、今年も全日本の舞台で圧倒的な強さを見せた。
亀濱さんは「雨と風が強くてねえ…」と苦笑いを見せながらも「この条件ではまずまずのタイムじゃないかな」と振り返った。
ただ、「400㍍が競技中止になったのは残念」と話し、気象条件による3冠未達成を少し悔やんだ。
それでも「今年も楽しんで走ることができたよ」と充実した表情に。「1年ごとに体力の衰えを感じるようになってきたが、まだまだやれる。体が動く限り続けるよ」と笑顔だった。
亀濱さんは2015年の夏、全日本マスターズ陸上岐阜大会で、400㍍を1分34秒83、800㍍を3分39秒07、1500㍍を7分37秒08で優勝。それぞれ世界記録を打ち立てた。