大臣賞の喜び共有/県畜産共進会
荷川取さん「一生の思い出」/市長「農家の励みになる」
第43回県畜産共進会で農林水産大臣賞を受賞した荷川取衛さん(83)らが7日午後、下地敏彦市長に受賞報告を行った。荷川取さんは「大臣賞は一生の思い出になった」と感慨深げに報告。下地市長は「素晴らしい快挙だ。宮古の農家の励みになる」と話し、最高賞の喜びを分かち合った。荷川取さんら3人の上位入賞者は次回団体賞の獲得に向けて決意を新たにした。
畜産共進会は3日、糸満市で開かれ、若雌第1類の部で城辺の荷川取さん所有の「ともこ」号が優秀賞1席を受賞。併せて各部門の優秀賞1席の中で最高評価となる農林水産大臣賞を獲得し、宮古島市からは16年ぶりの快挙となった。
同じ部門で、上野の農業生産法人大海(上地良淳代表)の「たいかいみさ」号が同賞3席に入った。成雌第1類の部では下地の砂川健治さんの「さとみ」号が同賞を受賞している。
受賞者3人は7日、市役所平良庁舎を訪ねて下地市長と面談した。
荷川取さんは「農林水産大臣賞を受賞できるなんて夢のようで、一生の思い出になった」と喜び、「共進会にもう一度挑戦し、もう1回賞を取り、また市長に報告したい」と話した。
大海の上地さんは「皆さんの応援のおかげです」と感謝し、砂川さんは「荷川取さんに負けないようにこれからも頑張りたい」と再挑戦に意欲を見せた。
下地市長は「大臣賞はなかなか取れない賞。本当におめでとう」と手放しでたたえた。また、3頭の上位入賞に「出品前から期待されていた牛だが仕上がりが素晴らしかった。この結果は宮古の農家の励みになる快挙だ。ますます頑張ってほしい」と激励した。
報告会には農業振興会や家畜保健衛生所、JA宮古地区畜産振興センターの代表らも同席して3人の入賞を喜んだ。それぞれ団体賞に触れ、「今年は小差で逃したが、団体賞はもう目の前にある」(仲村敏家畜保健衛生所長)と話し、一層の飼養管理技術の向上に大きな期待を込めた。