池間六段が3連覇/第9期宮古囲碁名人戦
7戦全勝、日ごろの実力発揮
8人の参加者が総当たりする宮古給油所杯第9期宮古囲碁名人戦(主催・日本棋院平良支部、協賛・宮古給油所、後援・宮古毎日新聞社)決勝リーグの最終日(2日目)が5日、こすみ囲碁教室で行われ池間博美六段が3連覇した。通算優勝回数は6回。成績は7戦全勝と今期も日ごろの実力を十分に発揮した。
優勝した池間六段と真栄城佑次六段(5勝2敗)、知念一将六段(同)、平良博彦六段(4勝3敗)の上位4人は来期の決勝リーグ出場権を獲得した。
決勝リーグの1日目は3日に行われ、池間六段と真栄城六段が4戦全勝で並んだ。総当たりリーグの2日目は残る3局を打った。
池間六段は順調に勝ち進み6局目を終わった時点で6戦全勝。真栄城六段は第5局で仲間昇六段に負けを喫し5勝1敗。池間と真栄城の最終第7局は池間が勝てば優勝、負ければプレーオフになる大一番となった。
両者の一番は子弟対局でもあり注目を集めた。黒番の池間は地合(実利)で先行し、これに真栄城は厚み(地模様)で対抗。池間は中盤で模様への打ち込みに成功して地合の差を広げ、子弟対局は師匠に軍配が上がった。
宮古囲碁名人戦は予選、決勝ともに参加者全員が総当たりして勝率を競う大会。池間は「宮古囲碁名人戦は楽しみも多いが、一局一局を勝つのが難しい。今後もいい成績を残せるよう精進したい」と話した。
主催した日本棋院平良支部の池村浩明支部長は「池間さんの全勝優勝は素晴らしい。囲碁に対する池間さんの姿勢が表れた」と優勝を祝福。その上で来期も多くの囲碁仲間が参加して大会を盛り上げるよう期待した。
今期の決勝リーグには池間六段、知念六段、池村浩明六段、真栄城六段のシード組4人と予選りーグから勝ち進んだ平良六段、仲間昇六段、友利敏雄六段、砂川正博六段の計8人が参加した。