バルクローリー車運用開始/沖縄協同ガス
宮古初導入、関係者集い式典/サービスの向上に意欲
「農協プロパン宮古地区バルクローリー車運用開始式典」(主催・沖縄協同ガス)が9日、JAおきなわ平良支店ひらら生産資材センター構内で行われた。式典には関係者が出席し、これまでのLPガスボンベに比べ、省スペースでガス容量が確保できるバルク貯槽の宮古初導入と同貯槽にガスを充填する同車の運用開始を祝った。
主催者あいさつで沖縄協同ガスの東仲盛潤社長は「宮古地域は集合住宅の新築着工の増加や入域観光客が増える中、ホテル建設に伴う産業用等のガスの消費拡大が見込まれている。今回導入したシステムにより、LPガス配送の効率化とコスト削減等が図られる。これからも組合員、利用者地域の期待に添えるよう努力していきたい」と述べた。
同社によると現在、宮古におけるLPガス供給方法は、ガスボンベによる供給方法のみだが、今回導入したバルク貯槽は従来のガスボンベに比べ省スペースで多くのガス容量が確保できる。
今回、同センターに設置された貯槽は980㌔㌘で、通常のガスボンベ約20本分が確保できる。
そのほかにも大きい物では2・9㌧分が確保できる貯槽もある。
同貯槽については、特にアパートやマンションなどの集合住宅、ホテル、大型飲食店など大口物件からの要望が多いという。
今回運用開始となったバルクローリー車は、それぞれの施設に設置されたバルク貯槽に充填するための車両となっている。
充填時間は、980㌔貯槽で約30分。2・9㌧貯槽で約50分、500㌔貯槽で約15分となっている。
今回の導入に当たり同社は「宮古ではホテルや商業施設建設計画が多く、省スペースでガス容量が確保できるバルク貯槽のニーズが高まっている。それに対応していく必要がある」としている。
そのほかにも「宮古島市は『エコアイランド宮古島』宣言をしており、農協プロパンとしても環境に優しいLPガスの普及を業務用および工場向けの産業用に普及拡大を図りたい」としている。
式典では、バルクローリー車運用の安全祈願が行われたほか、東仲社長らによる充填式も行われ、安全運用とサービスの充実を誓った。