伊東弁護士が宮古定着/ひまわり基金法律事務所
個人事務所として業務継続
宮古島ひまわり基金法律事務所の4代目所長として活動してきた伊東秀胤弁護士がこのほど、宮古に定着し弁護士業務を継続する意思を固めた。8日には市内のホテルで沖縄弁護士会の照屋兼一会長らと会見を開き今後の活動について「よろず屋のような市民に親しまれる弁護士業務をこれからも継続していきたい」と決意を述べた。現在の事務所は同日付で伊東弁護士の個人事務所「宮古島総合法律事務所」となった。
あいさつで照屋会長は「伊東弁護士は宮古での弁護士活動にやりがいを感じ、宮古島定着を決断した。すでに宮古島市民にとって必要不可欠な存在になっており、伊東弁護士の定着によってより質の高い法的サービスが宮古島において可能になったと思う」と述べた。
伊東弁護士は「これまで5年半ほど宮古で弁護士業務をやってきて、周囲の皆さんの協力や人のつながりもできた。さらに住みやすい風土もあり、勤務期間を延長してきたが今回、決意を決めて宮古島に骨を埋めることにした。これからも困っている市民の声に耳を傾けて気軽に相談に来られる事務所にしていきたい」と意気込みを述べた。
さらに「宮古にいる間に子どもも生まれ、家族もずっと宮古で住みたいとの思いを持っていたので、私の定着には賛同していた。子どもの進学の不安もあったが、多くの宮古の人が各方面で活躍しているのでその点も問題ないと判断した」と笑顔で話した。
伊東弁護士は2012年に着任。これまでに一般民事が239件、刑事186件など合計596件の案件を手がけた。そのうち、裁判員裁判が2件で月平均の案件は2・8件だった。
さらに、相談件数は5年半で1142件となり、年平均で約200件の相談に対応してきた。
ひまわり基金法律事務所は、弁護士過疎解消のために設けられた事務所。事務所自体は弁護士個人の法律事務所として開設されるが、日弁連・各弁護士会、各弁護士会連合会の支援を受けて開設・運営されている。
2000年6月に島根県浜田市に同基金法律事務所が開設されて以来、任期終了後に定着した件数は伊東弁護士の定着で67件目となっている。