口蹄疫対策、喫緊の課題/農家支援を県に要請へ
美ぎ島美しゃ市町村会定期総会
宮古、八重山両圏域が共通して抱える課題を解決しようと昨年12月24日に発足した美(か)ぎ島美(かい)しゃ市町村会(会長・下地敏彦宮古島市長)は 20日、2010年度定期会議を石垣市役所で開き、口蹄(こうてい)疫発生に伴う畜産農家支援、県花デイゴの枯死対策など8項目の要望事項をまとめた。口蹄疫対策については21日、県と県議会に要請する。下地会長は「口蹄疫の問題は喫緊に解決しなければならない課題だ」と訴えた。他の要望事項は7月をメドに日程を調整する。
口蹄疫について市町村会は「発生地域のみならず各地域の畜産農家、関連業者に深刻な打撃を与え、その影響は計り知れない」として、5月期セリの中止に伴い飼料や経営維持のための支援など5点を要望する。セリ中止で両圏域で1500頭余が待機、6月セリの上場頭数は倍増が予想されることから臨時船の運航も求めている。県外からの購買者誘致、月齢12カ月以上の子牛に対する輸送補助、無利子での貸し付けなども盛り込んだ。
8項目の要望事項には、石垣市から提案された農林水産物の県内・県外出荷にかかる輸送費の低減、県立病院での特定健診の実施、保険財政共同安定化事業拠出金算定の見直し 同市と竹富町から提起されたデイゴ枯死対策も入っている。
副会長に就任した中山義隆市長「同じ離島圏域の課題の解決にしっかりと取り組みたい」と述べた。(写真・記事とも八重山毎日新聞提供)