宇座さんの国交大臣賞を祝う/長年タクシー事業振興に貢献
市内の太平タクシー合名会社の代表社員、宇座栄さん(80)=平良添道出身=の国土交通大臣賞受賞を記念した祝賀会が10日、下地のホテルで開かれた。宮古のタクシー業界の関係者や家族、親せき、友人らが参加し、名誉ある賞を盛大に祝った。宇座さんは「宮古タクシー業界では、初めての国土交通大臣賞表彰である。身に余る光栄であり、さらなる精進で頑張りたい」と喜びを語った。
長年にわたりタクシー事業の振興に努め、この分野の発展に寄与した功績が顕著として評価された。
宇座さんは1968(昭和43)年4月、太平タクシーに入社。旅客車両の運行も安全を基本とし、温厚な性格で乗客からの信頼を集めた。78年8月、同社の代表に就任し、事業全体の利便性と効率化を図るとともに、乗務員教育に尽力した。
99年3月、自社整備工場認定を受け、車両の整備管理の合理化、効率化を推進し、新技術を取り入れ整備技術を確立した。2002年6月に運行管理者の資格を取得。
これまで宮古タクシー事業協同組合の理事、副会長、監査役を歴任。10年6月には沖縄総合事務局陸運事務所長賞を受賞した。
宇座さんは「これからは代表社員を後継者の長男に任せ、自身は会長職に就きたい」と語った。
長男憲和さん(55)は「しっかり引き継ぎ、さらに会社を発展させたい」と意欲を燃やす。
孫代表で高校3年の龍也さん(18)が、宇座さんに花束を贈呈。龍也君は「おじいさんは、自慢のできる立派な偉人。とても尊敬している」と瞳を輝かせて話した。
舞台では祝儀舞踊が披露され、盛り上がった。