乗客2367人乗せ初寄港/コスタ・フォーチュナ号
副船長らを花束で歓迎
イタリアのクルーズ会社コスタ・クルーズが運航するコスタ・フォーチュナ号(10万2587㌧)が14日朝、2367人の乗客を乗せ宮古島に初寄港した。乗客は出航までの時間、宮古島の観光や買い物などを楽しんだ。歓迎セレモニーも行われ、副船長らにミス宮古から花束が贈られた。
コスタ・フォーチュナ号は蒸気客船をイメージして造船されたクルーズ船で、全長は272㍍、全幅35㍍、乗客定員は3470人で、1358の客室がある。
当初は今月5日に初寄港する予定だったが、強風の影響で欠航となったことから今回が初寄港となった。乗客2367人のうち2316人は台湾からの乗客。乗組員は914人。台湾の基隆を出航し那覇、石垣島を経由して宮古島へ同日8時に入港。10万㌧級の船は下崎埠頭(ふとう)に接岸できないため平良港沖に停泊し、「テンダーボート」と呼ばれる補助船で乗客を港まで輸送した。
歓迎セレモニーは同船のコシニ・ロベルト副船長とジェリー・ピラリノスホテルディレクターを迎え平良港ターミナルビル前で行われた。市観光商工局の垣花和彦局長が初寄港を歓迎するとともに、「乗組員、乗船客の皆さんが宮古島の美しい自然を堪能してもらい、心に残る思い出の旅となることを願っている」などとあいさつした。
ミス宮古から2人に花束が贈られたほか、垣花局長からロベルト副船長に額に入れた宮古上布の布、ロベルト副船長から垣花局長に同船のレプリカが贈られた。
ロベルト副船長は「宮古島に寄港できたことをうれしく思う。これからも宮古島に来ることを楽しみにしている」と語った。
船は同日午後4時に基隆へ向け出航した。次回は18日入港を予定している。