スクールバス2台購入へ/結の橋学園
ピストン運行を計画/策定委が導入案了承
伊良部地区の小中学校を統合して新たに小中一貫校として設置する伊良部小中学校(愛称・結の橋学園)の開校に向けた第3回スクールバス導入計画策定委員会(会長・池村敏弘伊良部小学校長)が14日、伊良部公民館会議室で開かれた。過去2回の協議と、その後の調整を踏まえて事務局が提案した導入計画案が了承された。その内容は、市が2台のバスを購入し、ピストン運行を行うとしており、市教育委員会では年内にも同計画の策定を目指している。
前回までの策定委では、路線バス1台と市購入バス3台の合計4台で運行する方針だったが、今回示された計画案では市がスクールバスを2台購入し、購入した2台でのピストン運行に変更された。
その理由については、路線バスの増便は費用が大きくかかるほか、バス3台購入の場合も運転手の確保が難しい状況などがあるとしている。
そうした状況を受けて同計画案では、バスの運行を学校の教育活動・一斉下校の対応ができる学校管理が良いとの判断になり、費用対効果を高めつつ、利便性を損なわないためにバス2台をピストン運行(対象児童生徒の着席可能)して、効率化を図るとしている。
スクールバス利用対象者は、南区(伊良部小中学校区)の児童生徒で、無料で送迎する。開校時の対象人数は154人と予測されている。
同計画案では、登校時の学校到着時刻を午前8時ごろに設定。下校については各学年の下校・部活動の終了に合わせた出発時刻を設定している。
登校時の乗車場所は、児童の徒歩500㍍圏内に設けるほか、乗降場所には雨よけや日よけのための上屋を設置する。
そのほかにも土、日、祝祭日においては学校長が認める教育活動に限り小・中学生は路線バスを無料で利用できるとしている。
この日の策定委では、示された計画案についておおむね了承としながらも、運用開始前や開始後でも出てきた課題や改善点については臨機応変に対応して、安全・安心な運行につなげることが要望として出された。
市教委の学校規模適正化対策班によると、了承された計画案は伊良部・佐良浜小学校および伊良部・佐良浜中学校統合協議会にも報告され、最終的には市教委で審議された上で策定となるとしている。